決めること

 

中小企業子会社の現地法人代表はサラリーマン出身者なので、物事を決められないことが多い気がする。

ビジネスを円滑に進めるツールとして、会計知識を持つことがファーストステップだと考えたから、今こうして勉強しているのだが、果たして会計士並みに会計処理に詳しくなったとしても、彼らの課題を整理し方向付けることは可能なのか疑問に思えてきた。

 

会計知識がビジネスの共通言語であることは間違いないと思う。

そして、それら言語を可視化するためにExcelなんかのスプレッドシート、各種ツールを自在に使いこなす必要がある。

加えて、世界中亘り歩くためのグローバルトレンドを持ち、数字に強い人はとっても優秀だと思うし、こういうスキルを使う仕事を人種と国境を越えて出来る人間がグローバルなんだと思っていた。

 

ところ変わって、MBAホルダー/在学中の人のブログを最近みることが多い。

こういった人たちの持っているハードスキルは、新卒で入ったToptierの会社で身に着けて、ソフトスキルを磨くためにMBAに入っているというイメージが強い。

(ここでいうMBAは早稲田や一ツ橋若しくは海外大学院のような一つの専門性を身に着ける職業大学院ではない)

このソフトスキルを俗っぽい言葉でいうと、リーダーシップであると思う。

生きてきた年数が違う取引先、会社の意思決定に従うままのサラリーマン社長、そもそも価値観が全く違う外国人相手に圧倒的な求心力を持って物事を前に進められる人、すなわちリーダーシップがあると定義すると、

頭に浮かんでくるのは、平凡な人生で運よく巡り会えた、なぜそんなエネルギッシュなのか分からないけど、話すとヒリヒリするくらい緊張するすごい人たちである。

 

どんなジャンル、業界、職種でもいいけど、リーダーシップがある人はひとつ決めている。ビジネスの世界にMBAとかリーダシップスキルが分かりやすく要求されている理由は、人間が作った枠組みの中で、いま最も複雑だからだろうと思う。

 

自分は一本筋を決められているかなと内省する次第。